適応
1.心停止:心室細動VF、無脈性心室頻拍に対する除細動
2.頻拍性不整脈に対する同期電気ショック
3.症候性徐脈に対する経皮ペーシング
この3つに対するポイントを解説します
1.心停止に対する除細動
ポイント!!
- 心室細動(VF)と無脈性心室頻拍(pVT)に対する治療
- 除細動器の推奨値(初回150Jが多い)2回目以降のエネルギー量は初回と同等とし、より大きなエネルギー量を考慮しても良い
- パッドとパドルの2パターンでショックを実施
2.頻拍性不整脈に対する同期電気ショック
頻脈性不整脈に対する同期電気ショックの適応
✅頻拍によって引き起こされる低血圧などのショック状態(いわゆる不安定な頻拍)
✅頻拍性不整脈の治療として
3.症候性徐脈に対する経皮ペーシング
ポイント!
- あくまで緊急時の一時的な処置
- 脈の確認は大腿動脈で測定
- 痛みと不快感への対応(ジアゼパム、モルヒネ)
- 大きなアーチファクトにVFが隠されてないか?
Youtube版(05:44)
ステップビヨンド(練習問題)
除細動器にはAEDモードも搭載されている
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は◯です。
解説
搭載されている機種が多いです
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除細動(ショック)をする場合はパドルとパッドの2種類の方法があるが、パドルのほうが推奨されている
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は×です。
解説
安全面やCPRの中断時間の観点からパッドが推奨されています。(ただしパッドはコストがかかります)
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心停止でもPEAやAsystoleの場合は除細動(ショック)の適応とならない
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は◯です。
解説
設問通りです
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同期ショック(カルディオバージョン)とは心電図のT波合わせてショック(放電)することで致死性不整脈を予防している
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は×です。
解説
動機電気ショックはR波に合わせています。T波を避けることでRonTになるリスクを減らしている。
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徐脈に対しても除細動を実施することがある
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は×です。
解説
徐脈に対して実施するのは経皮ペーシングです。
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PEAやAsystoleの場合、経皮ペーシングを必ず実施したほうがよい
- ◯
- ×
正解!
不正解...
正解は×です。
解説
一般的には実施しません。 例外として、心臓血管外科術後で胸骨圧迫をなるべく避けたい場合のPEAにおいては実施することもありますので施設基準に従ってください。
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指導医、研修医および看護師の3人が救急外来で夜間当直中に、胸痛と呼吸困難とを訴える50歳の男性が搬入されてきた。研修医が心電図モニターの装着、静脈路確保などの処置を行っていたところ、患者が心肺停止状態となり、指導医が胸骨圧迫を開始した。心電図モニター上、心室細動を認めた。一時的な胸骨圧迫の中断のもと、研修医が150Jで電気的除細動を行った直後、患者の傍らにいた看護師が突然、意識を消失して倒れた。研修医が確認したところ看護師の呼吸は停止し、脈を触知しなかった。この看護師の病態として、まず想起すべきなのはどれか。110H23
- a.心室細動
- b.房室ブロック
- c.くも膜下出血
- d.急性冠症候群
- e.神経失調性失神
正解!
不正解...
正解はa.心室細動です。
解説
患者に触れたまま除細動されたため、VFを起こしていることが想像できます。よってaが正解となります。
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